オパール
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オパール(Opal)は10月の誕生石。この石がなぜ
虹色
または玉虫色に輝くのかは長らく謎でした。それを解明したのはオーストラリアと日本の研究者です。オパールは、ほかの多くの宝石のような結晶構造ではありませんが、ケイ土粒子が直線状に規則正しく並んでいます。そしてその粒子の大きさによって色が変わるのです。小さいと紫、大きいと赤、中位だと緑や青というふうに。光が反射・屈折してきらめく色の変化は
[色の戯れ]
と呼ばれ、オパールの価値を決めるもっとも重要な要素です。
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オパールの語源は、サンスクリット語のウパラ(宝石)、あるいはラテン語のオパルス(色の変化)。古くはエメラルドに次ぐ貴重な石で、虹色に輝くことから希望を象徴し、幸福をもたらすラッキーストーンとされてきました。古代ローマでは
天使の石
(キューピッドストーン)と呼ばれていました。虹の7色が見えることから[人生が7回変わる]とも言われましたが、すくなくとも17世紀までは幸運をもたらす宝石として愛されてきたのです。
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ところが18〜19世紀になると、おそらくゲルマン民族の迷信が原因となり、一転して不吉な石とみなされるようになりました。騎士物語[アイバンホー]の作者サー・ウォルター・スコットの小説[ガイエルスタインのアン]でも、主人公の女性が怒ると、彼女のオパールは炎のような赤色となり、死んだときには灰色になったと記され、その風潮に輪をかけたのです。また、この石には水分が含まれていて、それが乾くと加工中にとても割れやすく、そのため宝石業者のあいだで、一時オパールの売買をやめようとする気運が広まったこともありました。
サー・ウォルター・スコット
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その後、英国の
ビクトリア女王
が、自国の財政を潤すための資源としてオパールに目をつけました。当時英国の統治下にあったオーストラリアの鉱山でオパールが豊富に産出されたからです。そこで、女王自身が種々のオパールジュエリーを着けたり、王子らの結婚のプレゼントにしたりして悪評を消し去ったのです。もしそうでなかったら、オパールは魅力のない宝石となっていたかもしれません。
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ところで、あの
高橋尚子選手
は、シドニーオリンピックのマラソンでで金メダリストとなる4日前にオパールのリングを買ったといううわさです。もちろん、金メダルは、幸運だけで得られるものでは決してありませんが・・・
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