サファイア
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サファイア(Sapphire)は9月の誕生石。その色は青がもっとも一般的ですが、緑、オレンジ、黄色、金色、赤紫、ピンク、ピンクがかったオレンジのものもあります。ロンドンのケンジントン博物館が所蔵する[ミステリアス・サファイア]と呼がれる石は、昼間は青色に見えますが、夜になるとアメジストのような紫に変わるそうです。また、無色透明のサファイアは、ダイヤモンドの代用石として普及しました。最良質のサファイアは[カシミア・サファイア]と呼ばれています。
旧約聖書の出エジプト記によると、神がモーゼに与えた十戒はサファイアの石板に書かれていたとされています。古代から、この石は純真と真実に代表される神聖性に関連づけられ、神のご加護が得られると信じられてきました。また、旅の安全を守り、疫病を防ぎ、平和・繁栄・喜び・知恵などをもたらすお守りとされてきました。魔術師は、かすかな御神託でも聞きわけられるので、サファイアをもっとも好んだということです。とくに上半分をドーム状にカットするカボッション・カットのものは、3本の光線が中心で交わり、放射状の6本の光の筋が現れることから[スターサファイア]と呼ばれています。そしてその3本の光線は、それぞれ信頼・希望・運命を象徴するとされています。
モーゼ
18世紀のヨーロッパの王様たちは、愛人の貞淑度のテストにサファイアを使ったと言われています。浮気をしている女性がサファイアを持つと、色が変わると信じられていたのです。
世界でもっとも知られているなサファイアは2つあります。アメリカ・ワシントンのスミソニアン博物館が所蔵するローガンサファイアは、423カラットのクッション・カット(丸と正方形が混在した形)、ダイヤモンドに取り囲まれたブローチで、スリランカ原産。もうひとつはモスクワにあるダイヤモンド基金所蔵のロシアの王冠で、258カラットのブルーサファイア。ちなみにダイアナ妃がチャールズ皇太子にもらった婚約指輪は意外にもダイヤモンドではなく、ロイヤルファミリーにふさわしいとされたブルーサファイアでした。

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